腰痛って、腰だけの問題じゃないんですよ

2026年02月13日

― 江坂で毎日患者さんを見ていて思うこと ―

「別に重たい物を持ったわけじゃないんですけどね…」
腰痛で来られる方が、だいたい最初にこう言います。

確かに、昔みたいに力仕事をしている人は減りました。
その代わり、一日中座っている
これが今の腰痛の一番の背景だと、私は感じています。

吹田市・江坂はオフィスも多くて、
朝から晩までパソコン、移動中はスマホ。
腰を動かす時間より、固めている時間のほうが圧倒的に長い。

「夕方になると腰が重だるい」
「朝、立ち上がる瞬間が一番怖い」
こういう声、本当に多いです。

でも、ここで一つはっきり言っておきたいのは、
腰痛=腰が悪い、ではないことがほとんどなんですよね。


年齢や姿勢のせい、だけにしてしまうのはもったいない

「もう年なんで…」
「姿勢が悪いのは自覚してます」

そう言われると、「まあ仕方ないですね」と言いたくなる気持ちもわかります。
でも、現場で体を触っていると、もう少し違う景色が見えてきます。

腰が痛い人ほど、
・足がうまく使えていない
・股関節が動いていない
・呼吸が浅い
このどれか、もしくは全部が当てはまることが多い。

身体って、使えない場所があると、
使えるところが無理してカバーするんです。

その“無理役”を引き受けやすいのが、腰。

だから腰痛は、
「腰が弱い」のではなく
「腰に押し付けられている」状態だと私は思っています。


まほろばが最初に見るのは、腰じゃありません

初めて来られた方は、ちょっと意外に思うかもしれません。

腰痛で来ているのに、
「じゃあ、まず立ってみてください」
「そのまま少し歩いてもらっていいですか?」
そんなところから始まります。

実際にあった会話ですが、

「先生、腰見ないんですか?」
「あとで見ますよ。その前に“なぜ腰が頑張ってるか”を知りたいんです」

そう答えると、だいたいキョトンとされます(笑)

でも、歩き方や立ち姿を見れば、
腰に負担が集まっている理由はかなり見えてきます。


腰を触らなくても、腰がラクになる理由

当院は、いわゆる電気や流れ作業のマッサージはほとんど使いません。
基本は手で、動きを見て、反応を感じながら調整します。

腰痛の方でも、
・足首
・股関節
・肩甲骨
を触っているうちに、

「あれ? 腰さっきより楽です」
と言われること、正直珍しくありません。

これは魔法でもなんでもなくて、
腰が代わりに頑張らなくてよくなっただけなんです。


「腰だけ揉んでも戻る」には、ちゃんと理由がある

腰の筋肉をほぐすと、一時的には気持ちいい。
それ自体は否定しません。

でも、
重心がズレたまま
歩き方が変わらないまま
座り方も同じまま

この状態なら、また腰が頑張らされます。

実際、
「前の整骨院ではその場では楽だった」
という人ほど、戻りが早い傾向があります。

だからまほろばでは、
足首 → 膝 → 股関節 → 骨盤 → 背骨
この流れを必ずチェックします。

腰だけが単独で悪くなるケースは、正直かなり少ないです。


腰痛と足指? 関係ないようで、かなり深いです

「腰痛なのに、なんで足を触るんですか?」

これもよく聞かれます。

足指が使えないと、
地面を“踏めない”

バランスが取れない

身体の上の方が不安定になる

腰が必死に支える

この流れ、実際かなり多いです。

足指を軽く調整して、
「もう一回立ってみてください」
と言うと、

「え、立ちやすい…」
と戸惑う人、結構います。

足元が安定すると、腰は黙ります。


靴の話をすると、だいたい驚かれます

腰痛と靴。
一見、関係なさそうですよね。

でも、靴が合っていないと、
足が中で遊ぶ

足指が使えない

アーチが潰れる

重心が乱れる

腰に負担

この連鎖、現場ではよく見ます。

靴紐の結び方を変えただけで、
「歩くの楽です」
と言われることもあります。

正直、派手さはないですが、効果は地味に大きいです。


痛みが取れても、再発する人の共通点

それは、使い方が変わっていないこと

施術後に、
立ち方
座り方
立ち上がり方
を一緒に確認します。

「ここで腰、無意識に反ってますね」
「この瞬間、腰で立ち上がってます」

こうやって自分のクセを知るだけでも、体は変わります。

筋肉は、正しい動きを覚えると案外素直です。


呼吸と股関節、ここも腰痛では外せません

呼吸が浅い人、多いです。
特にデスクワーク中心の方。

呼吸が浅いと、体幹が不安定になり、腰が支点になります。
結果、腰が疲れる。

また、股関節が固い人も要注意。
本来、股関節がやるべき動きを腰が代行します。

腰痛の人の股関節、
触ると「動いてないな…」と感じること、かなりあります。


最後にひとつだけ

腰痛は、
「腰を治す」より
「腰が頑張らなくていい体に戻す」
ほうが、結果的に早いことが多いです。

まほろば鍼灸整骨院では、
足元から全身を見て、
今その人に必要な調整だけをします。

長年腰痛と付き合ってきた人ほど、
一度、視点を変えてみてもいいかもしれません。

「もう仕方ない」と思う前に、
体の使い方、まだ変えられる余地はあります。

江坂で、そんな相談を毎日受けています。

腰痛が「慢性化しやすい人」に共通する身体の特徴

日々、腰痛の相談を受けていて感じるのは、
「痛みの強さ」と「身体の状態」は、必ずしも比例しないということです。

強い痛みを訴える方でも、身体全体の使い方を少し調整するだけで、意外なほど変化が出るケースがあります。
一方で、痛み自体はそこまで強くないのに、何年も腰痛を繰り返している方もいます。

この差はどこから来るのか。
施術を通して見えてくるのは、筋肉そのものより“身体の連動性”の問題です。

腰は「結果として」痛くなる場所

解剖学的に見ると、腰部(腰椎周囲)はもともと非常に安定性が求められる部位です。
本来は大きく動く場所ではなく、上半身と下半身の力を“伝える中継地点”のような役割を担っています。

ところが、

  • 股関節の可動域が低下している

  • 足関節(足首)が固まっている

  • 体幹を支える筋群がうまく働いていない

こういった状態になると、動きの逃げ場がなくなり、
結果として腰が動かされ、負担を受け続けることになります。

現場でよく見るのは、
**「腰が悪い」のではなく、「腰しか動いていない身体」**です。

慢性的な腰痛に多い“感覚のズレ”

もうひとつ特徴的なのが、身体感覚のズレです。

慢性的に腰痛を抱えている方ほど、

  • 自分がどこで立っているのか分からない

  • 重心がどこにあるか意識できない

  • 足の裏の接地感が薄い

といった状態が見られます。

これは筋力不足というより、感覚入力の問題です。
足裏や足指からの情報がうまく脳に伝わらないと、
身体は無意識に安定を求め、腰周囲の筋肉を緊張させ続けます。

結果、腰は常に「守る側」「支える側」に回り、疲労が抜けにくくなります。

画像検査で異常がなくても痛みが出る理由

「レントゲンやMRIでは異常なしと言われました」

この言葉も、非常によく聞きます。
ただ、画像検査は構造的な問題を確認するためのものであり、
動作や連動性までは映し出せません。

実際、施術中に感じるのは、

  • 動き始めだけ腰が緊張する

  • 特定の角度でだけ痛みが出る

  • 呼吸のタイミングで腰が固まる

といった、動作に伴う反応です。

これらは静止画像では判断できず、
実際に立つ・歩く・屈むといった動作の中で初めて見えてきます。

腰痛と自律神経の関係について

デスクワーク中心の生活では、
交感神経優位の状態が長く続きやすい傾向があります。

緊張状態が続くと、

  • 呼吸が浅くなる

  • 横隔膜の動きが小さくなる

  • 体幹の安定性が低下する

この結果、腰部の筋緊張が慢性化しやすくなります。

施術中、呼吸が深く入るようになると同時に
「腰がふっと軽くなる」と表現される方もいますが、
これは珍しい反応ではありません。

「鍛える前に整える」という視点

腰痛対策というと、
筋トレやストレッチを頑張ろうとする方が多いですが、
順番を間違えると、かえって腰に負担がかかることもあります。

まず必要なのは、

  • 動くべき関節が動いているか

  • 支えるべき場所が支えているか

  • 感覚がきちんと入っているか

この土台を整えた上で、
初めて筋力トレーニングが生きてきます。

腰痛がなかなか改善しない方ほど、
「努力が足りない」のではなく、
方向が少しズレているだけというケースも少なくありません。

身体は、使い方次第で変化する

長年腰痛があると、
「もうこのまま付き合うしかない」と思ってしまいがちです。

ですが、身体は習慣の影響を強く受けます。
立ち方、座り方、歩き方。
これらが少し変わるだけでも、負担のかかり方は変化します。

施術とは、そのきっかけを作るもの。
最終的に身体を変えていくのは、日常の使い方です。

腰痛を「年齢のせい」「仕方ないもの」と決めつける前に、
一度、自分の身体の使われ方を見直してみる価値はあると思います。

江坂という街で、
そうした相談に向き合う日々が続いています。

検査の途中で、頭痛の話を忘れかけた日

2026年02月9日

その日は雨でした。
吹田・江坂あたりって、雨の日は妙に足元が重たく感じるんですよね。
アスファルトが黒く光って、駅から歩いてくるだけで少し疲れる。

その日、40代の女性が来院されました。
主訴は「慢性的な頭痛」。

「週に2〜3回は薬を飲んでます」
「肩こりはもう、ずっとですね」

こういう入り、正直かなり多いです。

問診を書いてもらっている間、歩き方を何気なく見ていました。
ここ、私はわりと無意識にやっています。

すると、やっぱり気になる。

・歩幅が小さい
・足音が外側に逃げる
・靴底の外側だけが減っていそうな感じ

頭痛の話なのに、
私の意識はすでに足元に引っ張られていました。


「立ってみましょうか」で、だいたい空気が変わる

ベッドに寝てもらう前に、まず立位。

「ちょっと楽に立ってみてください」

そう言うと、ほぼ全員が
“姿勢を正そう”とします。

胸を張る
顎を引く
肩に力が入る

私は慌てて止めます。

「いやいや、頑張らなくていいです。
いつも通りで大丈夫ですよ」

その方も、ふっと力を抜きました。

その瞬間、はっきり見えた。

重心、ほぼ外側。親指が完全に浮いている。


「頭痛と足、関係ないですよね?」と聞かれて

検査の途中で、こう言われました。

「先生、頭痛なんですけど…
足、そんなに関係あります?」

この質問、責めている感じじゃありません。
純粋な疑問です。

私は少し考えてから、こう答えました。

「関係ないように思いますよね。
でも、首って“支え役”なんです。
足が仕事しないと、首が残業するんですよ」

少し笑われました。

でも、こういう比喩のほうが、
現場では伝わりやすかったりします。


足元の検査で、本人が一番驚く

足裏に軽く触れます。
左右差を確認します。

「こっち、感覚どうです?」
「……あれ?よく分からないです」

反対側。

「こっちは?」
「こっちは、分かります」

これ、かなり重要な反応です。

足裏の感覚が鈍いと、
身体は正確にバランスを取れません。

結果どうなるか。

“分かりやすい場所”が頑張る。

つまり、首・肩。


足を整え始めたら、頭痛の話が止まった

施術は、正直地味です。

足指を軽く使わせる
足裏の接地を作る
足首の動きを出す

バキッとも鳴らさないし、
「効いてる感」も少ない。

でも途中で、その方がぽつっと言いました。

「先生、さっきより息しやすいです」

さらに数分後。

「あ、肩…今、力入ってないかも」

この時点で、
もう頭痛の話は出てきません。

私はこの瞬間が、わりと好きです。


首を触る前に、もう変わっている

最後に、軽く首を触れました。
正直、最初より全然柔らかい。

「さっきと比べて、どうです?」
「軽いです。なんでですか?」

その「なんで」が、すべてだと思っています。

揉んでない
押してない
でも変わった

それは、首がサボれる環境を作っただけ。


「頭痛って、首の問題だと思ってました」

帰り際、その方が言いました。

「ずっと、首が悪いんだと思ってました」
「足なんて、考えたことなかったです」

私はこう返しました。

「そう思いますよ。
でも首って、最後の担当なんですよ」

これは完全に、私の現場感覚です。


別に、足が万能だとは思っていません

誤解してほしくないのは、
「足を触れば全部治る」なんて思っていないこと。

内臓の影響もあります。
ストレスが強い人もいます。
睡眠が崩れているケースもある。

でも、足元が崩れたまま首だけ見るのは、やっぱり違和感がある。

これは、何年も現場に立ってきての正直な感覚です。

正直に言うと、
「頭痛を治します」と簡単には言えません。

なぜなら、頭痛ほど原因が一つじゃない症状はないからです。

吹田・江坂で整骨院をやっていると、
同じ「頭痛」という言葉でも、中身がまったく違う人が来ます。

・首の後ろが重たくなってくる人
・こめかみがズキズキする人
・目の奥が詰まる感じがする人
・雨の日だけ決まって出る人

これを全部「頭痛」とひとまとめにして、
同じ施術をするのは、私はどうしても違和感があります。


頭痛の人ほど「自分の体を感じていない」

これは少し厳しい言い方かもしれませんが、
現場で何年もやってきて、強く感じていることです。

頭痛が慢性化している方ほど、

・どこに力が入っているか分からない
・呼吸が浅い自覚がない
・立っていても体のどこで支えているか分からない

こういう状態になっています。

本人は真面目なんです。
我慢強い。
「これくらい普通」と思っている。

でもその結果、
身体の感覚がどんどん鈍くなっていく。

私は頭痛を
「感覚が鈍くなった末に出る、最後のブレーキ」
だと考えています。


頭痛の検査で、いきなり首を触らない理由

当院では、頭痛の方でも
いきなり首を押したり、回したりすることはほとんどありません。

まず見るのは、

・立ったときの重心
・呼吸の入り方
・目線の位置
・足裏の反応

です。

「頭痛なのに?」と思われるかもしれません。

でも、
首は“調整役”であって“司令塔”じゃない

司令塔は、もっと下にあります。


足元が安定しない人の頭痛は、再現性が高い

少し専門的な話になりますが、
足元が不安定な人は、頭痛の出方に特徴があります。

・夕方以降に出やすい
・立ち仕事、もしくは座りっぱなしで悪化
・休んでもスッキリ抜けない

これは、
重力に抗い続けている頭痛です。

足で地面を捉えられない

身体が常に微調整を続ける

首が頭を固定し続ける

後頭部・側頭部が張り続ける

このタイプは、
首だけを緩めても、ほぼ確実に戻ります。


施術で大事にしているのは「緩める」より「下ろす」

頭痛の施術というと、
「緩める」「ほぐす」というイメージが強いと思います。

でも、私が意識しているのは
力を下ろせる場所を作ることです。

足裏に体重を下ろす
骨盤に体重を乗せる
背骨が“立つ”位置を作る

これができた瞬間、
首は勝手に休み始めます。

施術中、
「急に頭が軽くなりました」
と言われることがありますが、

その多くは、
首を触った直後ではありません。

足・骨盤・呼吸が整ったあとです。


頭痛がある人の呼吸は、ほぼ例外なく浅い

これはかなり断言できます。

慢性的な頭痛がある方で、
深く自然に呼吸できている人を、
私はほとんど見たことがありません。

しかも本人は、
「呼吸が浅い」という自覚がない。

胸だけで吸って
首や肩が一緒に動く呼吸。

この状態では、
首は一日中、呼吸補助筋として働かされます。

それで頭痛が出ないほうが不思議です。


「首を休ませる」ための施術という考え方

当院の頭痛施術は、
「首をどうするか」ではなく、

「首を働かせなくていい状態をどう作るか」
を考えています。

だから、

・足元
・骨盤
・背骨
・呼吸

この順番が崩れることは、ほぼありません。

首は最後。
それも、必要なときだけ。

この順番を守るようになってから、
「頭痛が出る間隔が空いてきた」
という声は、明らかに増えました。


薬が悪いとは思っていません

ここも誤解されたくない点です。

頭痛薬を否定するつもりは、まったくありません。
必要なときは、使えばいい。

ただ、
「薬が効かなくなってきた」
「量が増えている」
という段階に入ったら、

それは身体が
別のアプローチを求めているサイン
だと思っています。


日常で意識してほしい、頭痛の人向けのポイント

難しいセルフケアは出しません。

・立ったとき、足裏に体重が落ちているか
・無意識に歯を食いしばっていないか
・呼吸のとき、肩が動いていないか

この3つで十分です。

頭痛の人は、
無意識の「力み」が本当に多い。

気づけるだけで、
体は少しずつ変わります。


頭痛があるから、人生が悪いわけじゃない

最後に、少し個人的な話をします。

頭痛を抱えている方は、
「自分は体が弱い」と思いがちです。

でも、私の印象は逆。

無理がきく人ほど、頭痛が出る。

限界まで頑張れる人。
周りに合わせられる人。
自分のことを後回しにできる人。

その結果、
体が代わりにブレーキを踏む。

それが、頭痛。

だから私は、
頭痛を「敵」だとは思っていません。

「そろそろ、気づいてほしい」
というサインだと受け取っています。


足元から始める頭痛へのアプローチ

首を責めない。
肩を責めない。
まず、支えを作る。

吹田・江坂のまほろば鍼灸整骨院では、
この考え方で頭痛と向き合っています。

時間は少しかかるかもしれません。
でも、
「戻りにくい身体」を目指すなら、
この道しかないと思っています。

もし今、
頭痛を「仕方ないもの」にしようとしているなら、
その前に一度、
自分の足で立っている感覚を、
静かに感じてみてください。

そこから、
変わり始める人を、
私は何人も見てきました。

腰が痛い人ほど、腰を触らないほうがいいことがある

2026年02月3日

― 江坂で整骨院をやっていて、正直いちばん多い勘違い ―

「腰が痛いから、腰が悪いんですよね?」

これ、初診の方から本当によく聞かれます。
気持ちはすごく分かります。
痛いのは腰なんだから、原因も腰。
普通はそう考えますよね。

でも、江坂で整骨院を続けてきて、
今ははっきり言えることがあります。

腰痛の人ほど、腰は“被害者”なことが多い


何もしていないのに痛くなる腰

「重たい物は持ってないです」
「ぎっくり腰になるようなこと、何もしてないんです」

そう言いながら、そっと腰を押さえる方。
この光景、何度見たか分かりません。

話を聞くと、
・朝から晩まで座り仕事
・移動中もスマホ
・家に帰ってもソファで座りっぱなし

腰を痛めるような“事件”はない。
でも、腰を休ませる時間も、ほとんどない。

これ、現代の腰痛ではかなり典型的なパターンです。


腰は「一番よく働く代役」

身体って不思議で、
本来動くべきところが動かなくなると、
誰かが代わりに働きます。

で、その代役を押し付けられやすいのが腰。

・股関節が動かない
・足首が固い
・足指が使えない
・体幹が抜けている

こういう状態でも、人は普通に生活します。
そのツケを全部引き受けているのが腰、というケースが多い。

私は腰を触りながら、
「この腰、頑張らされてるな…」
と感じることがよくあります。


まほろばで最初にやるのは、腰の検査じゃありません

腰痛で来院されても、
いきなりベッドに寝かせることはほとんどありません。

まず立ってもらう。
歩いてもらう。
靴を履いたまま、体重のかかり方を見る。

「え、腰見ないんですか?」
そう言われることもあります。

でも、立ち姿を見ただけで
「あ、これは腰が頑張らされるわ…」
と分かること、結構あるんです。


腰を触っていないのに、腰が軽くなる瞬間

足首を調整して、
股関節を少し動かして、
背中の動きを出したあと。

「一回立ってみてください」

そう声をかけると、

「……あれ?」
「腰、さっきより気にならないです」

この反応、珍しくありません。

腰は何もしていない。
でも、腰が働かなくてよくなった。

これが、全身で腰痛を見る、ということなんだと思っています。


足の話をすると、だいたい驚かれます

腰痛の説明をしていて、
「実は足も関係してます」と言うと、
ほぼ確実に一瞬止まります。

「足、ですか?」

はい、足です。

足指が使えていない人、かなり多いです。
本人は自覚していません。

足で踏ん張れない

バランスが不安定

上半身が揺れる

腰が必死に支える

これ、かなり分かりやすい連鎖です。

足指を少し動かして、
立ってもらうと、
「あ、安定しますね」
と気づく方も多い。

体って、ちゃんとつながってます。


靴の話をすると、さらに驚かれます

「靴紐、ちゃんと締めてます?」

そう聞くと、
「あ、ゆるいかも…」
と返ってくることが多い。

靴が足に合っていないと、
足は正しく使えません。

足が使えないと、
腰が代わりに働きます。

靴紐を結び直しただけで、
歩きやすさが変わる人もいます。

派手じゃないですが、
こういうところが腰痛を左右します。


腰痛が戻る人に共通すること

それは、動き方が変わっていないこと

施術で楽になっても、
立ち上がり方
座り方
歩き方
が同じなら、また腰は頑張らされます。

だからまほろばでは、
施術のあとに必ず日常動作を確認します。

「ここ、腰でやってますね」
「今は股関節で動けてます」

これを知るだけでも、再発はかなり減ります。


呼吸と股関節は、腰痛の裏主役

腰痛の方は、呼吸が浅いことが多いです。
呼吸が浅いと、体幹が安定しません。

体幹が不安定だと、
腰が支点になります。

また、股関節が固いと、
本来の動きを腰が代行します。

腰痛の人の股関節、
正直かなり固いことが多いです。


「腰を治す」より「腰を休ませる」

私は、腰痛改善で一番大事なのは
腰を治そうとしないこと
だと思っています。

腰が頑張らなくていい状態を作る。
それが結果的に、一番早い。

吹田市・江坂のまほろば鍼灸整骨院では、
腰だけを見ません。

足元から、動きから、生活から。
腰痛を“結果”として捉え直します。

もし、
「何度も繰り返している」
「もう付き合うしかないと思っている」
そんな腰痛なら。

一度、見方を変えてみてもいいかもしれません。
現場では、そう感じることが本当に多いです。

「腰だけ見ていても、腰痛が変わらない理由」

腰痛の相談を受けていて、
もう一つ強く感じることがあります。

それは――
**腰痛の人ほど「腰をどうにかしようとしすぎている」**ということ。

湿布を貼る
ストレッチをする
マッサージを受ける
コルセットを巻く

どれも間違いではありません。
実際、それで一時的に楽になる方もいます。

でも、

「その場では良くなるけど、また戻る」
「気づいたら、同じところが痛くなる」

こういう声も、かなり多い。

それは、腰が悪いからというより、
腰を使わざるを得ない身体の状態が続いていることが原因になっているケースが多いからです。


腰痛の人が「真面目」なことも多い

これはあくまで現場での印象ですが、
腰痛を繰り返す方には、共通する傾向があります。

・我慢強い
・多少の違和感は放置する
・忙しくて自分のことは後回し
・「これくらい普通」と思っている

決して、身体に無頓着なわけではありません。
むしろ逆で、周りを優先して、自分の身体の声を後回しにしてきた人が多い印象です。

腰は、そういう人の生活を
黙って支え続けてしまう場所でもあります。


「痛み=悪」ではない、という考え方

整骨院に来られる方の中には、
「痛みがある=壊れている」
と考えている方もいます。

でも実際には、
痛みは結果として出ているサインであることがほとんどです。

・動きのクセ
・姿勢の偏り
・呼吸の浅さ
・使われていない関節

これらが積み重なった結果、
一番負担を受けやすいところに
「もう限界ですよ」というサインとして痛みが出る。

それが、たまたま腰だった。
そう考えると、少し見方が変わります。


「正しい姿勢」が腰を苦しめることもある

よく聞くのが、

「姿勢は気をつけてるんです」
「背筋を伸ばすようにしてます」

という言葉。

もちろん、姿勢を意識すること自体は大切です。
ただ、力で固めた姿勢になっている方も少なくありません。

・胸を張りすぎる
・腰を反らしすぎる
・お腹にずっと力が入っている

こうなると、一見きれいでも、
身体はずっと緊張状態になります。

結果として、
「動けない姿勢」を作ってしまい、
腰が動きの中心になってしまう。

まほろばでは、
「正しい姿勢」より
「楽に動ける姿勢」を重視しています。


腰痛の改善に必要なのは「意識」より「感覚」

腰痛対策というと、
「意識して○○する」
という話が多いですが、

実際には、
意識し続けること自体が負担になる方もいます。

だからこそ、

・足で立てている感覚
・股関節から動けている感覚
・呼吸が入ってくる感じ

こういった感覚の変化を大切にします。

「頑張らなくても、こうなるんですね」

そう言われる瞬間が、
施術の中で一番印象に残ります。


年齢や運動歴だけが原因ではない

「年だから仕方ないですよね」
「若い頃、運動してなかったからですかね」

こうした言葉もよく聞きます。

でも実際には、
同じ年齢でも
同じ生活でも
腰痛の出方は人それぞれです。

大事なのは、
今の身体が、今の生活に合っているかどうか

少しの調整で、
腰の負担が減る人もいます。

逆に、何も変えなければ、
年齢に関係なく繰り返す人もいます。


「腰痛と付き合う」前にできること

腰痛が長く続くと、
「もう上手く付き合うしかない」
と思ってしまう方もいます。

それも一つの考え方ですが、
その前に、

・腰が頑張らなくていい動き方
・腰を使いすぎない立ち方
・足元からの安定

こうした視点を知っておくだけでも、
身体への向き合い方は変わります。


最後に

腰痛は、
単純な「悪者探し」では解決しないことが多い症状です。

腰を責めるより、
腰が頑張らなくていい環境を作る。

吹田市・江坂で整骨院を続ける中で、
私はそう感じる場面を何度も見てきました。

もし今、

・原因が分からない
・何度も繰り返している
・「腰だけ」見てきた

そんな腰痛なら、
少し視点を広げてみるのも一つです。

身体は、思っている以上に
全身でバランスを取っています。

その事実に気づくだけで、
腰への向き合い方が変わる方も、少なくありません。