外反母趾は、ある日突然つらくなるわけではありません
2026年01月8日
── 足元から崩れていく身体のサイン ──
「最近、靴を履くと親指の付け根が当たるんです」
「長く歩くと、足がすごく疲れてしまって…」
外反母趾のご相談は、こうした何気ない一言から始まることがほとんどです。
強い痛みがあるわけではない。
でも、以前とは違う違和感が確かにある。
吹田市・江坂のまほろば鍼灸整骨院でも、
外反母趾に関する相談は年々増えています。
多くの方が口にされるのは、
「まだ我慢できると思っていました」
「足だけの問題だと思っていました」
という言葉です。
しかし、施術の現場から見ていると、
外反母趾は足だけで完結する問題ではありません。
それは、身体全体の使い方が少しずつ変わってきた結果として、
最初に表に出てくる“サイン”のひとつなのです。
親指が変わると、立ち方・歩き方が変わる
本来、足の親指はとても重要な役割を担っています。
立つときも、歩くときも、
最後に地面を捉え、身体を前に運ぶ要となる指です。
ところが、外反母趾が進行すると、
この親指が十分に使えなくなります。
痛みを避けるため、
無意識のうちに体重を外側へ逃がす。
指先を使わず、足裏全体でペタッと立つ。
一時的には楽でも、
この状態が続くと足のアーチは崩れ、
バランスを取るために膝や腰が余計な働きを強いられます。
「最近、膝が気になる」
「腰の違和感が取れない」
こうした悩みの背景に、
外反母趾が関わっているケースは決して少なくありません。
外反母趾は“静かに”進行します
外反母趾の特徴は、
急激に悪化することが少ない点にあります。
・最初は靴が少し当たる程度
・たまに赤くなる
・歩き疲れやすくなる
この段階では、
生活に大きな支障が出ないため、
つい後回しにされがちです。
しかし、足指や足裏の機能は、
使われないまま時間が経つほど戻りにくくなります。
初診時に足を確認すると、
「思っていたより曲がっていました」
と驚かれる方も多くいらっしゃいます。
違和感を感じた時点で、
身体はすでに変化を始めているのです。
足指は、意識しなければ使えなくなる
現代の生活環境は、
足にとってとても“優しすぎる”環境です。
クッション性の高い靴、
平らな床、
長時間の座り姿勢。
これらは快適ですが、
足指をしっかり使う機会を減らしてしまいます。
施術中に足指を動かしてもらうと、
「全然動きませんね」
「こんな感覚、久しぶりです」
といった反応がよくあります。
外反母趾は、
足指が使われなくなった結果として現れた状態とも言えます。
「足をかばう」ことで、全身が頑張り始める
外反母趾がある方ほど、
親指を守るような歩き方になります。
すると、
・ふくらはぎが張る
・膝の内側に負担がかかる
・腰が反りやすくなる
といった代償動作が生まれます。
痛みの場所は足でも、
原因は全身の連動にあります。
実際、
「外反母趾より、腰のほうがつらい」
という方も少なくありません。
外反母趾とバランス能力の低下
あまり意識されませんが、
外反母趾が進むとバランス能力も低下します。
親指で地面を捉えられないと、
身体の微調整が難しくなるからです。
・つまずきやすくなった
・段差が怖い
・片足立ちが不安定
こうした変化は、
年齢に関係なく起こります。
将来的な転倒リスクを考えても、
足元の安定はとても重要です。
インソールやサポーターについて
インソールやサポーターは、
正しく使えばサポートになります。
ただし、
それだけで足の使い方が変わるわけではありません。
足指が動き、
正しく体重が乗る状態を作らなければ、
根本的な改善にはつながりにくいのが現実です。
外反母趾のケアには、
「支える」だけでなく
「使える状態に戻す」視点が欠かせません。
まほろば鍼灸整骨院の外反母趾への考え方
当院では、
親指だけを整えることはしません。
足裏、足指、足首、膝、骨盤。
全体のつながりを確認しながら、
足元から身体を整えていきます。
施術後に立ってもらうと、
「地面に立っている感じが違う」
「力を入れなくても安定する」
といった声をいただくことがあります。
足元が安定すると、
姿勢や動きは自然と変わっていきます。
外反母趾は「我慢する症状」ではありません
「年齢のせいだから」
「もう治らないと思って」
そう感じている方も多いですが、
痛みを減らし、進行を抑え、
歩きやすい状態を作ることは十分可能です。
変形を完全に元に戻すことが目的ではなく、
今の身体を、より楽に使えるようにする。
それが現実的で大切な目標です。
外反母趾は、身体からのメッセージ
親指の付け根の違和感は、
身体の使い方を見直すきっかけになります。
無理を重ねてきたこと、
気づかないうちに偏っていた動き。
外反母趾は、
それを教えてくれるサインでもあります。
吹田市・江坂で外反母趾にお悩みの方へ
違和感を感じた今が、
身体を見直すタイミングです。
足元が変わると、
立ち方も、歩き方も、
日常の楽さも変わっていきます。
外反母趾でお悩みの方は、
一人で抱え込まず、
足元から整える選択肢を知ってください。
外反母趾というと、「足の親指が曲がる症状」「女性に多い足のトラブル」というイメージを持たれる方が多いかもしれません。実際、吹田市江坂にあるまほろば鍼灸整骨院に来られる患者さんからも、「見た目が気になるだけだと思っていました」「年齢のせいだと諦めていました」といった声をよく耳にします。
ただ、現場で日々患者さんの身体を見ている立場から言うと、外反母趾は決して“足だけの問題”ではありません。むしろ、身体全体のバランスが崩れた結果として、足の親指に症状が集まっているケースが非常に多い、というのが正直な印象です。
実際に、親指の付け根の痛みを訴えて来院された方を検査していくと、足だけでなく、骨盤の傾きや左右差、股関節の動きの悪さ、立ったときの重心のズレが同時に見つかることが珍しくありません。「足が痛いんです」と言われていても、立ってもらった瞬間に「あ、これは腰もつらいはずだな」と感じることも多々あります。
外反母趾は、足の親指が小指側へ曲がり、第一中足趾節関節が外側へ突出してくる状態を指します。この突出部分は靴に当たりやすく、歩くたびに摩擦が起きるため、炎症や腫れ、ズキズキとした痛みにつながります。初期のうちは「たまに当たって痛い」程度でも、進行すると靴を履くこと自体が苦痛になり、外出を控えるようになる方も少なくありません。
進行の度合いは大きく三段階に分けられます。軽度の段階では、親指がわずかに外側へ傾いている程度で、痛みも限定的です。この時期は、本人も「気のせいかな」「こんなものだろう」と見過ごしがちです。しかし、実はこの軽度の時期こそ、最も改善の余地が大きいタイミングだと私は考えています。
中等度になると、親指の付け根の突出がはっきりし、靴に当たるたびに痛みが出ます。長時間歩いたあとに足がだるくなったり、タコや魚の目ができ始めたりするのもこの頃です。ここまで来ると、足の横アーチが崩れ、歩行時の衝撃をうまく分散できなくなっているケースがほとんどです。
さらに重度になると、親指の変形が強くなり、常に痛みを感じる状態になります。歩行バランスが崩れ、膝や腰にまで痛みが広がる方もいます。こうなると、日常生活そのものが制限され、転倒リスクも高まります。
外反母趾が進行する原因としてよく挙げられるのが、靴の問題です。確かに、先の細い靴やヒールの高い靴は、親指の付け根に大きな負担をかけます。ただ、現場で多くの足を見ていると、「靴だけが原因ではないな」と感じることの方が多いのも事実です。
例えば、幅広で楽そうな靴を履いているのに、外反母趾が進んでいる方もいます。そうした場合に注目するのが、足のアーチと身体の使い方です。足には内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチという三つのアーチがあります。この中でも外反母趾と深く関係するのが横アーチです。横アーチが潰れると、足の前側が広がり、親指の付け根に体重が集中しやすくなります。
さらに、足指をほとんど使わずに歩いている方も非常に多いです。検査で「足の指を開いてください」とお願いすると、「動かし方がわからない」と戸惑われることも珍しくありません。足指が使えない状態では、親指を外側へ引っ張る力に対抗できず、変形が進みやすくなります。
また、歩き方や姿勢も大きく影響します。外反母趾の方は、無意識のうちに足の外側や内側へ体重を逃がしていることが多く、その結果、膝が内側に入ったり、骨盤が傾いたりします。すると腰や背中の筋肉が常に緊張し、肩こりや疲労感につながっていきます。「足が痛いだけだったのに、最近は腰までしんどい」という声を聞くのは、まさにこの連鎖が起きている証拠だと思います。
まほろば鍼灸整骨院では、外反母趾の施術において、まず立ち姿勢と歩行のチェックを行います。親指の角度だけを見るのではなく、重心がどこに乗っているか、左右差はどうか、骨盤や股関節がどのように動いているかを確認します。実際、「足より先に、骨盤を見ていく必要がありますね」とお伝えすることもよくあります。
施術では、足指や足裏を強く揉むようなことはしません。硬くなった筋膜や関節の動きを、身体が嫌がらない範囲で少しずつ整えていきます。特に足裏のアーチに関わる部分や、足首の動きは丁寧に確認します。足首が硬いと、歩行時の衝撃を逃がせず、親指に負担が集中しやすくなるからです。
施術後に立ってもらうと、「足裏で地面を踏めている感じがします」「親指が楽に床につきます」と言われることがあります。こうした感覚の変化は、外反母趾改善の大事なサインだと考えています。
加えて、日常生活でのアドバイスも欠かせません。靴の選び方、家の中での過ごし方、簡単な足指運動など、できることは意外と多いです。たとえば、タオルを足指でたぐり寄せる運動や、足指を一本ずつ動かす練習は、派手さはありませんが、続けている方ほど変化が出やすい印象があります。
外反母趾は、放置すれば自然に良くなる症状ではありません。ただし、正しい方向から身体を見直せば、痛みを減らし、進行を抑えることは十分に可能です。足元から身体全体を整えるという視点を持つことが、結果的に外反母趾だけでなく、腰や膝、姿勢の悩みを軽くしてくれることもあります。
「足だから後回しでいい」と思わず、今の身体のサインとして向き合ってみてください。それが、これから先の歩きやすさや生活の質を守る一歩になるかもしれません。







