「何もしてないのに…」で始まる、ぎっくり腰の本当の話

2026年01月5日

「本当に、何もしてないんです」

ぎっくり腰で来院される方が、必ず口にする言葉

「先生、朝起きて普通に立っただけなんです」
「重たい物も持ってないし、無理もしてないんですけど…」

吹田市・江坂で整骨院をやっていると、ぎっくり腰の患者さんからこの言葉を本当によく聞きます。
むしろ、聞かない日のほうが少ないかもしれません。

でも、施術者として正直な本音を言うと――
“本当に何もしていない”というケースは、ほぼありません。

もちろん、患者さんが嘘をついているわけではありません。
本人の感覚としては「突然」なんです。
ただ、身体の中ではずっと前から準備が進んでいた。
その結果として、ある瞬間に痛みが表に出ただけ。
私はそう考えています。


ぎっくり腰は「事件」じゃなく「積み重ね」

ぎっくり腰という言葉のせいか、
どうしても「ある日突然起こる事故」のように捉えられがちです。

でも、実際に検査をしていくと、
ほぼ全員に共通する“下地”があります。

・骨盤の傾き
・背骨の動きの悪さ
・足の使い方のクセ
・筋肉の硬さの左右差

ある30代の女性の方は、
「子どもを抱っこした瞬間にギクッときました」と来院されました。

詳しく話を聞くと、
・仕事はデスクワーク
・家では片足重心でキッチンに立つクセ
・運動はほぼゼロ

立ち姿をチェックすると、
左足に体重がほとんど乗っていない状態

「え、私そんな立ち方してます?」
ご本人は驚いていましたが、こういうケース、本当に多いです。

腰は“犯人”ではなく、
全部を押し付けられていた被害者だった、ということも少なくありません。


骨盤と背骨は、静かに、でも確実にズレていく

骨盤や背骨の歪みは、
一晩でどうこうなるものではありません。

・足を組む
・片側にカバンを持つ
・いつも同じ側でスマホを触る
・ソファで横座りする

こうした何気ない習慣が、
少しずつ、でも確実にバランスを崩していきます。

特に多いのが「反り腰」。
腰は反っているのに、腹筋は使えていない。
結果、腰の筋肉が常に頑張り続ける状態になります。

検査中に、
「ここ、押すとどうですか?」
と腰を触ると、
「うわ…硬いですね」
と苦笑いされることもよくあります。

限界まで頑張らされていた筋肉が、
最後の一動作で悲鳴を上げる。
それが、ぎっくり腰の正体だと私は思っています。


筋肉が硬い=支えられない身体

「腰が痛い=腰の筋肉が悪い」
そう思われがちですが、実際は少し違います。

ぎっくり腰の方を診ると、
腰よりも、

・お尻
・太ももの裏
・股関節まわり

このあたりが驚くほど硬いことが多いんです。

施術前に股関節の動きをチェックすると、
左右で可動域がまったく違うことも珍しくありません。

「こっちは動くけど、反対は動きにくいですね」
「本当だ…こんなに違うんですね」

筋肉は、本来クッションの役割をします。
でも硬くなると、その役割を果たせません。

つまり、
衝撃を吸収できず、腰が全部受け止める状態

それで「ちょっと前かがみになっただけ」でギクッといく。
何も不思議な話ではないんですよね。


体幹が弱ると、腰は踏ん張れない

最近の患者さんを見ていて、
特に感じるのが体幹の弱さです。

「腹筋や背筋、何かしてますか?」
この質問をすると、
「してないですね…」
と返ってくることがほとんど。

体幹は、言ってみれば天然のコルセット
これが機能していないと、
腰の関節や筋肉が直接ダメージを受けます。

ぎっくり腰は、
偶然でも不運でもありません。

姿勢・筋肉・生活習慣。
それらの積み重ねが、
「そろそろ限界ですよ」という形で表に出ただけ。
私はそう捉えています。


ぎっくり腰直後、やっていいこと・ダメなこと

来院時、必ずお伝えすることがあります。

無理に動かないでください。

「仕事があるから」
「家事があるから」
その気持ちは痛いほど分かります。

でも、痛みを我慢して動くほど、
回復は確実に遅れます。

おすすめの姿勢は、
横向きで膝を軽く曲げ、
膝の間にクッションやタオルを挟む姿勢。

これ、本当に腰が楽になります。

冷却も大切です。
最初の1〜2日は炎症が強いので、
温めるより冷やすほうがいいケースが多いですね。

あと、これは声を大にして言いたいですが、
自己流マッサージは避けてください。

強く揉んで悪化し、
「昨日より痛いんです…」
と来院される方、実は結構います。


痛みが引いてきたら、そこが本当のスタート

ぎっくり腰の怖いところは、
「少し楽になった時」にあります。

・湿布を貼って終了
・いつもの生活に戻る

これ、再発への近道です。

まほろば鍼灸整骨院では、
腰だけを見ることはしません。

・骨盤の傾き
・背骨の動き
・足の接地
・立ち上がり動作
・歩き方

ここまで一緒に確認します。

「え、足も見るんですか?」
この一言、何度聞いたかわかりません。


腰と足は、想像以上につながっている

足は、身体の土台です。
建物と同じで、
土台が傾けば上は必ず歪みます。

最近特に多いのが、

・足指が使えていない
・外側重心
・かかとだけで立っている

こうした状態。

足を触ると、
「こんなに硬いとは思わなかった」
と驚かれる方も多いですね。

足元が不安定だと、
膝 → 股関節 → 骨盤 → 腰
と負担が連鎖します。

腰だけ治しても、
足元が変わらなければ、
また同じことを繰り返す可能性が高いんです。


足元から整えると、身体の反応が変わる

足指・足裏・足首。
ここを丁寧に整えるだけで、

・立ったときの安定感
・歩くときの軽さ
・腰の力の入り方

明らかに変わります。

施術後に立ってもらうと、
「さっきより楽ですね」
「地面にちゃんと立ってる感じがします」

この瞬間、
「ちゃんと身体が反応してくれてるな」
と、こちらも手応えを感じます。


再発しないために、本当に大事なこと

ぎっくり腰を何度も繰り返す方ほど、
「痛い場所」だけを何とかしてきた方が多い印象です。

でも本当は、
足元 → 骨盤 → 背骨 → 腰
この流れを整えない限り、根本は変わりません。

まほろば鍼灸整骨院では、
施術だけで終わらせません。

・座り方
・立ち上がり方
・仕事中の姿勢
・簡単なセルフケア

できることだけ、
続けられることだけをお伝えします。


吹田市・江坂でぎっくり腰に悩んでいるなら

「できるだけ早く楽になりたい」
「仕事に穴をあけたくない」
「もう繰り返したくない」

そう思っている方は、
無理を重ねる前に、一度身体をリセットしてあげてください。

「もっと早く来ればよかった」
この言葉を減らすことが、
私たちの役目だと思っています。

腰は、あなたを支え続けてきました。
そろそろ、身体全体で支える方法を一緒に考えてみませんか。

実際の施術現場で、私たちが最初にしていること

ぎっくり腰で来院された方に、いきなりベッドへ寝てもらうことはありません。
まずやるのは、立った状態でのチェックです。

「そのまま立ってみてください」
「今、どちらの足に体重が乗ってますか?」

多くの方が、
「え…分からないです」
と戸惑います。

ここが、とても大事なポイントなんですよね。
自分の体重がどこに乗っているか、実はほとんどの人が把握できていません。

実際に横から見ると、
・片側の肩が下がっている
・骨盤の高さが左右で違う
・つま先の向きがバラバラ

こうしたサインが、ほぼ必ず見つかります。

「腰が痛い=腰だけの問題」
ではないことを、ここで初めて実感される方も多いです。


検査中によくある、患者さんとのやり取り

足元のチェックをしていると、よくこんな会話になります。

「足指、ここ動かしてみますね」
「……あ、動かないですね」
「え? 足指ってそんなに動かすものなんですか?」

そうなんです。
動かすものなんですよ、本来は。

でも現代人は、
・靴に守られすぎている
・地面をつかむ感覚が薄れている

結果、足指が“眠ったまま”になっています。

足指が働かないと、
身体は安定しません。
安定しない身体を、腰が必死に支える。
これ、ぎっくり腰の典型的な流れです。


足首が硬い人ほど、腰を痛めやすい理由

足首の動きも、かなり重要です。

検査で足首を軽く動かすと、
「え、こんなに硬いんですね…」
と驚かれることがあります。

足首は、
・動く
・安定する

この両方が求められる関節です。

足首が硬いと、
歩くたびに衝撃をうまく逃がせません。
その衝撃が、
膝 → 股関節 → 骨盤 → 腰
と上へ伝わります。

つまり、
腰は“最後に文句を言わされる場所”
というわけです。


「腰を触らない施術」に驚かれることもあります

施術中、
「先生、腰はやらないんですか?」
と聞かれることがあります。

正直に言います。
腰を触らなくても、腰は楽になります。

もちろん、状態によっては腰周辺も調整します。
ただ、ぎっくり腰直後の強い炎症期に、
無理に腰を触ることはしません。

それよりも、
・足
・股関節
・背中
・呼吸の入り方

こうした部分を整えるほうが、
結果的に腰が早く落ち着くケースが多いんです。

実際、
「え、さっきより動けます」
とベッドから起き上がる瞬間、
表情がパッと変わる方も少なくありません。


呼吸が浅い人は、ぎっくり腰を起こしやすい?

意外に思われるかもしれませんが、
呼吸もチェックします。

ぎっくり腰の方は、
胸やお腹がほとんど動かず、
肩だけで呼吸していることが多いです。

呼吸が浅い=体幹が使えていない。
体幹が使えない=腰に負担が集中する。

施術中に、
「ちょっと深呼吸してみましょう」
と声をかけると、
「息が入りにくいですね…」
と気づかれる方もいます。

身体は、全部つながっています。
腰だけ切り取って考えるほうが、
実は不自然なんですよね。


再発を防ぐために、あえて厳しいことも伝えます

正直な話、
施術だけ受けていれば再発しない、
というわけではありません。

ですので、
時には少し厳しいこともお伝えします。

「その座り方、腰にかなり負担かかってます」
「今の立ち方だと、また同じところ痛めやすいですね」

嫌われるかな、と思うこともあります。
でも、繰り返してほしくないんです。

ぎっくり腰を何度も経験すると、
・動くのが怖くなる
・腰をかばうクセが強くなる
・別の場所まで痛くなる

こうした悪循環に入ってしまいます。


自宅でやってほしいのは「頑張るケア」じゃない

セルフケアについても、
難しいことはお伝えしません。

・1分でできる足指の動かし方
・寝る前に軽く行う股関節の体操
・立ち上がるときのちょっとした意識

これくらいで十分です。

「毎日30分ストレッチしてください」
なんて言われても、続きませんよね。

続かないことは、
やらないのと同じです。


「痛みがなくなった=治った」ではない

これは、本当に大事なことなので書いておきます。

ぎっくり腰は、
痛みが消えた時点では、まだ途中です。

身体の使い方やバランスが変わらないままだと、
数か月後、数年後にまた同じことが起こります。

実際、
「前もここでぎっくり腰になったんです」
と再来院される方もいます。

その時、
「前よりひどいです…」
と言われると、正直つらいです。


ぎっくり腰は、身体からのメッセージ

私は、ぎっくり腰を
「身体からの警告」
だと思っています。

・今の使い方は無理がある
・このままでは支えきれない
・少し立ち止まってほしい

そんなメッセージです。

無理を重ねてきた人ほど、
身体は最後まで頑張ります。
だからこそ、限界を超えたときの痛みは強い。


吹田市・江坂という街で、私たちが思うこと

江坂は、
・デスクワーク
・立ち仕事
・子育て世代

本当にいろいろな生活スタイルの方がいます。

忙しい毎日の中で、
自分の身体はどうしても後回しになります。

だからこそ、
「動けなくなってから」ではなく、
「まだ動けるうちに」
身体を整えてほしい。

それが、まほろば鍼灸整骨院としての想いです。


最後に

ぎっくり腰は、
誰にでも起こり得ます。
でも、繰り返す必要はありません。

腰だけを責めるのではなく、
足元から、全身から、
身体を見直す。

それだけで、
腰はずっと楽になります。

「もうあの痛みは味わいたくない」
そう思ったときが、
身体を変える一番いいタイミングかもしれません。