腰が限界を迎える前に知ってほしい、ぎっくり腰の現場の話

2026年01月23日

「先生、これ…今日来てよかったですかね」

そう言いながら、腰をかばってゆっくり院内に入ってこられた方がいました。
歩けてはいるけど、動きが明らかにおかしい。
一歩ごとに様子をうかがうような、あの独特の間。

吹田市・江坂で整骨院をやっていると、
この“空気”で分かることがあります。

あ、これはぎっくり腰だな、と。

本人はまだ信じきれていないことが多いんです。
「たぶん、ちょっとやっただけで…」
「動けないほどじゃないと思うんですけど」

でも、腰はもう正直です。


ぎっくり腰の人が必ず言うセリフ

問診で話を聞いていると、
だいたい同じフレーズが出てきます。

「朝、普通に立っただけなんです」
「重い物、持ってないんです」
「まさか自分が、って感じで…」

分かります。
ほんとに“きっかけ”だけ見れば、大したことはしていない。

でも私は、そこで少しだけ視点を変えて話します。

「昨日とか、最近はどうでした?」
「腰じゃなくても、どこか気になるところありませんでした?」

すると、

「そういえば、ずっと座りっぱなしで」
「最近、運動は全然してなくて」
「靴、片方だけすごく減ってます」

あとから、ポロポロ出てくるんですよね。


腰は、最後に文句を言う場所です

これは教科書というより、
完全に現場で感じていることです。

腰って、実はかなり我慢強い。

多少姿勢が悪くても、
多少バランスが崩れていても、
黙って支え続けます。

でも、限界を超えると一気に来る。

それが、ぎっくり腰。

検査で腰だけ触って終わることは、うちではまずありません。

立ってもらって、
足踏みしてもらって、
股関節を軽く動かして、
足首の動きを見る。

すると、

「あ、ここ動いてないですね」
「左右、全然違いますね」

というポイントが必ず見つかります。

患者さんは決まってこう言います。

「え、腰じゃないんですね…」

はい、腰“だけ”じゃないことがほとんどです。


足元が崩れると、腰が全部引き受けます

足裏のアーチが潰れている。
外側重心で立っている。
片足に体重を乗せるクセがある。

江坂周辺はデスクワークの方が多いので、
このタイプ、本当に多いです。

足や股関節が本来の仕事をしないと、
その分、腰が調整役に回ります。

最初は違和感。
次は張り。
そのうち、ある日限界が来る。

私は、ぎっくり腰を
「腰が壊れた瞬間」だとは思っていません。

「今まで無理させすぎた結果が、表に出ただけ」
そんな感覚です。


ぎっくり腰直後に頑張る人ほど、悪化しやすい

これは本当に伝えたいところです。

ぎっくり腰になった直後、

「動いたほうがいいですよね?」
「仕事あるんで、我慢します」

そう言われることがあります。

でも正直、
その頑張り、今はいらないです。

炎症が強い時期に無理をすると、
回復までが長引く。

横向きで休む。
膝を軽く曲げる。
冷やすなら短時間。

この時期は、治すというより
悪化させないことが一番大事です。


まほろば鍼灸整骨院で意識していること

うちの院で大切にしているのは、
「納得してもらうこと」。

なぜ起きたのか。
なぜ今、ここが痛いのか。

それを説明すると、

「言われてみれば、全部つながってますね」
と、腑に落ちる方が多いです。

施術も、刺激は控えめ。
急性期は特に、身体が嫌がることはしません。

「これなら安心して受けられます」
そう言われると、こちらも嬉しいですね。


ぎっくり腰を“ただのトラブル”で終わらせない

痛みが引くと、
人はどうしても忘れます。

でも、身体は忘れません。

同じ座り方。
同じ立ち方。
同じクセ。

それを続ければ、
また同じところが悲鳴を上げます。

だから、痛みが落ち着いてからが本番。

少しずつ、
身体の使い方を変えていく。

完璧じゃなくていい。
続く形で。


江坂で、ぎっくり腰と向き合うなら

ぎっくり腰は怖いです。
でも、ちゃんと向き合えば、
身体を立て直すきっかけにもなります。

吹田市・江坂で、
「もう繰り返したくない」
そう思っているなら。

まほろば鍼灸整骨院は、
腰だけを見ない整骨院です。

無理に我慢しなくていい。
でも、放置もしない。

そのバランスが、一番現実的だと思っています。

腰、まだ間に合いますよ。

ぎっくり腰は急に起きたようで、急ではない

一般的に、ぎっくり腰は「急性腰痛症」と呼ばれます。
確かに、痛みの出方は突然です。

ただ、現場で多くの方を診ていて感じるのは、
原因そのものが急に生まれたケースは、ほとんどないということ。

多くの場合、

長期間の筋肉の緊張
関節の動きの悪さ
左右差の蓄積
身体の使い方の偏り
呼吸の浅さによる体幹の不安定さ

こうした要素が、時間をかけて積み重なっています。

コップに少しずつ水を注いで、
最後に溢れた瞬間だけを見て
「急に起きた」と感じている。

実際は、その前から水位はかなり高かった、
それが本当のところです。

重い物を持っていなくても起こる理由

ぎっくり腰の方がよく言われるのが、

重い物は持っていない
ただ立っただけ
いつも通り動いただけ

という言葉です。

でも、身体にとっての負担は、
重さだけでは決まりません。

例えば、

座りっぱなしが続いた翌日
股関節が固まった状態で前屈した
足首が動かず、腰だけで体を起こした

こうした条件が重なると、
軽い動作でも腰に集中して負担がかかります。

本人が思っている以上に、
身体はその日のコンディションに左右されます。

レントゲンで異常なしと言われた腰

病院で検査を受け、
骨には異常がないと言われて来院される方も多いです。

これは決して悪いことではありません。
大きな病気が否定できたという意味では、
安心材料でもあります。

ただ、レントゲンで分かるのは、
あくまで骨の状態です。

筋肉
筋膜
靱帯
関節の動き
神経の緊張や滑り

こうした部分は、画像にはほとんど写りません。

ぎっくり腰の多くは、
何かが壊れた状態ではなく、
うまく使えていない状態です。

だからこそ、
動きやバランスを見ずに、
腰だけを触って終わる施術では足りないと考えています。

なぜ腰以外を確認するのか

腰が痛いのに、
足首や股関節を見られると驚かれることがあります。

でも、身体は下から上へとつながっています。

足首が固い
膝が無理をする
股関節が逃げる
骨盤が傾く
結果として腰が調整役になる

この流れは、とてもよく見られます。

特に多いのが、

足首の動きが少ない
股関節が内側に動かない
片足に体重をかける立ち方
腰だけ先に動くクセ

これらは、本人が無意識のことがほとんどです。

だから、説明だけでなく、
実際に動いてもらいながら確認します。

すると多くの方が、
腰以外の問題に初めて気づかれます。

急性期に強い刺激を入れない理由

ぎっくり腰の直後は、
身体が守ろうとしている状態です。

筋肉は強く緊張し、
神経は敏感になり、
少しの刺激にも反応しやすくなっています。

この時期に、

強く揉む
無理に伸ばす
勢いのある矯正

こうした刺激を入れると、
一時的に楽になっても、
あとから痛みが強く出ることがあります。

急性期に大切なのは、
回復を急がせることではなく、
悪化させないこと。

身体が落ち着くための環境を整えることです。

再発する人に共通する特徴

ぎっくり腰は、
一度なると繰り返しやすいと言われます。

実際、再発する方には共通点があります。

痛みが引いたら何もしない
生活動作を変えない
同じ座り方や立ち方を続ける

逆に、再発しにくい方は、

なぜ起きたかを理解している
自分のクセを把握している
少しずつ身体の使い方を変えている

完璧である必要はありません。
意識が少し変わるだけでも、
身体の負担は大きく変わります。

ぎっくり腰は身体からの合図

ぎっくり腰は、
突然起きた不幸な出来事ではありません。

これ以上は無理ですよ、
という身体からのサインです。

ここで向き合えば、
身体を立て直すきっかけになります。

無視すれば、
慢性的な腰痛へ進むこともあります。

腰は、
まだ取り戻せる段階で訴えてくれています。

その声を聞くかどうかで、
これからの身体は大きく変わります。