反り腰と腰痛の関係
2021年10月3日
大阪府吹田市江坂のまほろば鍼灸整骨院です。
先日、重度の腰痛の患者さんが来院されました。
問診をしていくと、寝ていても痛く、特に仰向けで寝ているとすぐに腰が痛くなるということでした。
腰周辺をチェックしていくと、骨盤が極端に前に傾き、バランスをとるために腰椎が過剰に反っていたのです。
そのために腰椎の周辺の筋肉も過剰に収縮して、いわゆる反り腰の状態になっていたのです。
この状態で仰向けで寝ると、腰が浮いた状態で寝続けることになり、腰痛になってしまうのです。
つまり、仰向けで寝ると腰が痛いという人は、反り腰の可能性が高いのです。
自分で反り腰だと気づいていない人が意外に多いので、一度反り腰チェックをしてみてください。
仰向けになり膝を伸ばして、腰の下に手のひらを通そうとすると引っ掛かることなく通ってしまうようであれば反り腰です。
また、仰向けで寝ると腰が痛いが、膝を立てると腰が痛くなくなる人も反り腰であるといえるでしょう。
では、なぜ反り腰になってしまうのでしょうか。
じつは、足指の使い方が大きく関与していることが多いのです。
足指を踏みしめて歩いていない人は、足指が反り上がって地面から浮いています。
このような人は足指を使って後ろに蹴って歩いていないので、足を前方に振りだすように歩いていることが多くなります。
そうなると、足の「前面ルート」の筋肉である太ももの前側の筋肉を過剰に使うことになります。
太ももの前側の筋肉を過剰に使うと、この筋肉が骨盤の寛骨という骨の前側に付着しているため、寛骨が前に引っ張られて骨盤が前に傾いてしまうのです。
それに伴い腰椎が反り返り、反り腰になるのです。
つまり、足指をしっかりと使い、地面を踏みしめて後ろに蹴って歩くことによって、筋肉の使い方が変わり反り腰を改善することができるのです。
普段足指を使っていない人が、いきなり足指まで踏みしめて歩くことは難しいので、2つのエクササイズをご紹介します。
大阪府吹田市江坂のまほろば鍼灸整骨院では、来院された患者さんにもこれからご紹介する2つのエクササイズを自宅でおこなっていただいています。
一つ目は、「足指を広げるエクササイズ」です。
それぞれの足指間を足の甲の中央付近まで緩めて広げていきましょう。
手の親指と人差し指を使って、足の甲側と裏側をつまむようにして足指間の筋肉を緩めて広げていきましょう。
二つ目は、「浮き指矯正エクササイズ」です。
これは、足裏の足指のつけ根の箇所を手の指の先で押さえて、押さえている手の指をかかとに向かって引っ張り、足指をおじぎさせるように動かします。
そうすることで、足指を使って地面を踏みしめられるようになります。
これらのエクササイズを毎日継続し、足指を踏みしめて後ろに蹴って歩くことで、足の「後面ルート」の筋肉を使えるようになり、反り腰が改善していくのです。
これらのエクササイズと併せて、太ももの前側の筋肉をストレッチしていくと、より一層反り腰の改善の近道になります。
当院では、反り腰による腰痛の患者さんに効果的なエクササイズやストレッチをアドバイスしています。
それぞれの方に合わせてエクササイズやストレッチを組み合わせることによって、反り腰による腰痛を改善することができるのです。
反り腰による腰痛でお悩みの方は、大阪府吹田市江坂のまほろば鍼灸整骨院にご相談、お問い合わせください。