ぎっくり腰とマッサージの関係
2021年11月16日
大阪府吹田市江坂のまほろば鍼灸整骨院です。
今回は、ぎっくり腰とマッサージの関係についてお伝えします。
まず、1つの例を出してお伝えします。
先日、ぎっくり腰の患者さんが来院されました。
まず問診をして原因を確認しました。
大型電気量販店に買い物に行くと、ちょうど電動マッサージチェアのお試しフェアを開催していて、店員さんに促されるがままに電動マッサージチェアを試してみることに。
今の電動マッサージチェアは進化していて様々なモードがあり、かなり気持ちよかったのでいろいろ試しているうちに、気がついたら40~50分経っていたということでした。
そろそろ帰ろうと思い、立ち上がった瞬間にぎっくり腰になってしまったのです。
硬くなった筋肉をマッサージチェアでほぐすのは体にとって良さそうなのに、なぜぎっくり腰になってしまったのでしょうか?
体には様々な筋肉があり、それぞれがバランスを保っています。
大まかに、上半身と下半身、左半身と右半身、体の前面と後面、体の深い箇所と浅い箇所など。
普段生活をしていると、体の前での作業が多くなり、体の前面の筋肉が収縮していきます。
例えば、デスクワークでパソコンの操作をしていると、首の前や胸の筋肉は収縮していきます。
一方で、首の後ろから肩甲骨にかけての体の後面の筋肉は、収縮している首の前や胸の筋肉に引っ張られ硬くなっていきます。これが、巻き肩や猫背といった姿勢につながり首や肩のこりを引き起こすのです。
また、中腰や前屈みになったり、ずっと座り続けたりしていると、骨盤から股関節、太ももの前面の筋肉は収縮します。
そうなると、腰は体の前面の筋肉に引っ張られ、反り腰になり負担がかかります。
このように体の前面が収縮することによって、体の後面に負担がかかり症状が出ることが多いのですが、電動マッサージチェアで緩めるのは体の後面だけです。
電動マッサージチェアで体の後面の筋肉を緩めたことで、後面の筋肉が緩んだのはいいのですが、前面の筋肉は収縮したままです。
その結果、体の前面と後面の筋肉のバランスが崩れぎっくり腰になってしまったのです。
このようなことは違うケースでも起こります。
寝ている間横向きで丸まって寝ていて、体の前面が収縮して、腰は前面の筋肉に引っ張られて硬くなっていきます。
この状態で長時間寝てしまい、起きようとした瞬間にぎっくり腰になってしまったという例もあります。
マッサージで気をつけなくてはいけないことは、緩めてはいけない箇所を緩めてしまったり、ある箇所を集中的に緩めたりすることで筋肉の緊張のバランスが崩れてしまいぎっくり腰を引き起こすことがあるのです。
マッサージは、緩めるべき箇所を適当な刺激、適当な時間でおこなうことが大切になります。
電動マッサージチェアは、自分が緩めたい箇所を自分で選択し、時間や刺激の強さも自分で選択します。ここに落とし穴が待っていて、場合によってはぎっくり腰になってしまうことがあるのです。
大切なのは、緊張した筋肉を無理やりマッサージで緩めることではなく、筋肉のバランスが良い均整の取れた体をつくっていくことです。
大阪府吹田市江坂のまほろば鍼灸整骨院では、バランスの取れた体づくりに必要なエクササイズを提供しています。
ぎっくり腰や慢性の腰痛でお悩みの方は、大阪府吹田市江坂のまほろば鍼灸整骨院にご相談、お問い合わせください。